ON Semiconductorは、FlexRay通信プロトコルの最新規定に準拠したバス・トランシーバIC「NCV7381」を発表した。

同製品は、最大10Mbpsのデータ転送速度で動作可能な頑強なシングル・チャネル・デバイスで、FlexRay Electrical Physical Layer Specification Rev.3.0.1に完全に準拠し、ワイヤードFlexRay通信メディアとプロトコル・コントローラ/ホスト間に差動信号の送信・受信機能を提供する。また、モード制御機能により、カーバッテリに固定的に接続されているノード用に最適化されている。

5.5~50Vのバッテリ電源で動作し、12Vおよび24V両方の車載用電源システムに組み込むことが可能だ。また、全周波数範囲にわたって強い電磁感受性(EMS)を備えているほか、バス・ライン上での電磁放射が低いため隣接回路の干渉の低減が可能。さらに、高度な静電気放電保護機能も内蔵しているため、10kVを超えるESDパルスに耐えることも可能だ。

なお、同製品はAEC認定済みで、動作温度範囲は-40℃~+125℃。鉛フリーRoHS準拠SSOP-16パッケージで供給され、2000個注文時の単価は1.60ドルとなっている。

FlexRayの最新規定に準拠したバス・トランシーバIC「NCV7381」