Texas Instruments(TI)は7月19日、スマートフォンおよびタブレット製品向けDC/DC昇圧型統合電源モジュール「TPS81256」を発表した。

スマートフォンおよびタブレット製品の開発では、高い電力変換効率によって長時間の電池動作を保つとともに、より小型のPOL(ポイントオブロード)コンバータ製品が求められている。

同製品は、コンダクタと入出力のコンデンサを内蔵して、実装面積が9mm2未満、高さが1mm未満と超小型、かつ4MHz動作、出力電圧5V、出力電流600mAで、400mW/mm3の高い電力密度を有する。軽負荷動作時に電源電流を43μAまで低減することで、電池動作時間を延長する。また、2.5V~5.5Vの入力電圧範囲で90%を超える電力変換効率を提供することから、リチウムイオン電池の電圧範囲全体に渡って3Wの電力を効率的に管理できる。

なお、パッケージは2.6mm×2.9mm×1mmのMicroSiP。価格は1000個受注時で1.70ドル。すでに量産出荷を開始している。評価モジュール「TPS81256EVM-121」も供給中。

スマートフォンおよびタブレット製品向けDC/DC昇圧型統合電源モジュール「TPS81256」