Analog Devices(ADI)は7月19日、36V/1A降圧同期整流レギュレータ「ADP2441」を発表した。

同製品は、低抵抗のハイサイドとローサイドのスイッチを集積したことで、コンパクトなポイントオブロード設計を実現し、94%超の高効率性を特徴とする。軽負荷の場合、自動でPSM(パルススキップモード)動作になり、スイッチング損失を低減することでエネルギー効率を高める。

4.5V~36Vと広い入力範囲サポートで、産業用や通信機器、ヘルスケアエレクトロニクスなどの多様なポイントオブロードアプリケーションに対応する。出力電圧は0.6Vから±1%精度で調整可能、入力電圧の90%まで調節できる。また、最小オンタイムが50nsと低く、シングルステージで高い入力電圧から低い出力電圧への電力変換に適していて、ボード面積とコストを節減する。

「ADP2441」は、電流モード定周波数PWM(パルス幅変調)制御方式を採用しており、優れた安定性と過渡応答性能を提供し、出力電圧のリップルを最小化する。レギュレータのスイッチング周波数は300kHz~1MHzまで調節可能。また、この新しいレギュレータには高精度EN、電圧トラッキングとパワーグッド機能がついているので、シンプルで信頼性に優れた起動シーケンスを実現する。システムの信頼性と保護においては、過電流保護や低電圧ロックアウト、サーマルシャットダウン機能を採用し、従来以上に強化されている。接合温度範囲-40℃~+125℃で動作する。

なお、パッケージは3mm角の小型12ピンLFCSP。価格は1000個受注時で1.78ドル。評価ボードの「ADP2441-EVALZ」は60ドル。ともにサンプル出荷および量産出荷を開始している。

36V/1A降圧同期整流レギュレータ「ADP2441」