TI、マルチセルなどをサポートする電池残量計測ICを発表

Texas Instruments(TI)は、電池容量計測テクノロジー「Impedance Track」を搭載し、マルチセル構成や複数の電池内部の電気化学反応をサポートする電池管理・残量計測ICファミリ「bq34z100」を発表した。

同製品は、リチウム・イオン(Li-Ion)およびリチウムリン酸鉄(LiFePO₄)による電気化学反応および2～16のマルチセル構成など、広範囲の電池パックをサポート。Impedance Trackテクノロジーにより、充電電圧の計測や、電池の諸特性、性質を用いて電池の内部状態を判断し、その寿命期間全体にわたって、最高94%の精度で電池容量の計測を実現する。

また、直列接続されるセル個数の影響を受けず、外付けの電圧変換回路が不要となっている。用途としては、医療用エレクトロニクス機器や電動工具、電動自転車および無停電電源(UPS)をはじめとした、2次電池を使用する各種アプリケーションが想定され、製品の動作時間の延長に寄与する。

なお、パッケージは5mm×6mmの14ピンTSSOP。価格は1000個受注時で2.10ドル。また、鉛電池向けの「bq34z110」は2012年第3四半期、NiCd/NiMH電池向けは2012年後半に発表される予定。