テクトロニクス社は、MIPIアライアンスM-PHYテスト自動化ソリューション「Opt. M-PHYTX」の最新バージョンを発表した。

同リリースでは、Gear3を含むすべてのハイ・スピード(HS)ギア、パルス幅変調(PWM)ギアの約1000項目のテストによる検証、適合性試験が実行できるようになっており、HSで95%、PWMで73%のテスト項目をカバーすることが可能だ。また、新しい差動取込モードにより、マルチレーンによるM-PHYセットアップが可能となった。これにより、M-PHYトランスミッタの4レーンがオシロスコープの4チャンネルに同時に接続できるようになるため、セットアップ時間の短縮ならびに、テスト実行時間の短縮が可能となる。

さらに、M-PHYTXテスト・ソリューションとビジュアル・トリガ、DPOJETジッタ/アイ・ダイアグラム解析ソフトウェアを組み合せることで、適合性試験、デバッグ/解析だけでなく、さまざまなテスト・モード、組合せですばやく、確実にデバッグ問題を検出することができるようになるという。Opt. M-PHYRXによるレシーバ・テストのセットアップは、高度に最適化されたセットアップを利用するため、最低でも3台の計測器の接続が必要になる従来ソリューションに比べて機器に要するコストを抑えることも可能になるという。

なお、同バージョンのM-PHYTXはすでに提供が開始されており、価格はDPO7000、DPO/DSA/DPO70000シリーズ用アプリケーション・オプション「Opt. M-PHYTX M-PHY自動テスト・ソリューション」として63万4000円(税別)となっている。

M-PHYTXの動作画面の例