テクトロニクス社は5月21日、光変調アナライザ「OM4000」シリーズがDSA8300型デジタル・サンプリング・オシロスコープに対応したと発表した。

今回の「OM4000」シリーズとDSA8300型の組み合せでは、垂直分解能が60GHzで16ビットと450μVrmsのノイズ・フロアにより、優れたダイナミック・レンジと測定確度を実現。また、4チャネル同時に最高60GHzまでサポートできるため、次世代の転送レートにも対応可能。さらに、最小450fs rmsのタイミング・ジッタにより、真の信号性能が観測できる。

これにより、リアルタイム・オシロスコープ・ベースのソリューションに比べ、システムコストを低く、より高い垂直分解能でPM-QPSK、QAMなどの複雑な変調信号解析が可能になった。また、測定ニーズに合わせてリアルタイム、等価時間(サンプリング)のアクイジション・システムを自由に選択することができるようになった。

具体的には、100Gbps以上の光ファイバによるシリアル通信の効率的かつ正確な特性評価が可能になるのに加え、コヒーレント光解析機能により、コンスタレーション・ダイアグラム、Qプロット、偏光解析の取り込みから表示し、レーザ光源の安定性などが解析でき、光ファイバによる信号品質が解析できるとしている。