富士通セミコンダクター(FSL)は、同社の高性能8ビットマイコン「New 8FXファミリ」として、タッチセンサ・コントローラ機能を備えた48ピン「MB95870シリーズ」2製品ならびに32ピン「MB95860シリーズ」1製品、24ピン「MB95850シリーズ」2製品を新たに追加し、第1弾として「MB95870シリーズ」のサンプル出荷を6月19日より順次開始したことを発表した。

3シリーズともに、今後増えるであろう白物家電などへのタッチセンサの搭載を見据えたもので、高感度・高信頼性の静電容量方式タッチセンサ・コントローラ機能のほか、汎用性の高い各種タイマや通信機能、A/Dコンバータ、アナログコンパレータなどの周辺回路を、10万回書き換え可能な36KBサイズのフラッシュメモリとともに搭載した製品となっている。

また、隣接チャンネルからの干渉を抑制するAPIS(Adjacent Pattern Interference Suppression)機能とインピーダンスの補正を自動で行うAIC(Automatic Impedance Calibration)機能を採用。これにより、きめ細やかな設定をハードウェアで実現することが可能となり、ソフトウェア負荷を軽減するとともに、さまざまな環境下での動作が可能となる。

さらに、マイコン内部で動作クロックを生成するCR発振回路や、電圧降下を検知する低電圧検出回路、基準電圧付きのアナログコンパレータ回路を内蔵することで、外部部品の発振器やリセット用IC、オペアンプなどを削減することができ、搭載部品低減に貢献することが可能なほか、CR発信回路の精度は±2%の発振精度に対応している。

このほか、MB95650シリーズは、12ビットA/DコンバータやI2Cバスインタフェース、LIN-UARTなどの周辺回路を24ピンパッケージ/36KBサイズのフラッシュメモリとともに搭載し、電源電圧1.8~5.5Vというワイドレンジの動作電圧を可能としている。

なお、サンプル価格は「MB95F876KNPMC-G-SNE2」が230円、「MB95F656ENPF-G-SNE2」が90円となっている。

8ビットマイコン「New 8FXファミリ」のロードマップ