ヤクルトは6月8日、将来の宇宙時代における人類の健康に寄与することを目的に、国際宇宙ステーション(ISS)での研究活動に着手すること、ならびに宇宙時代を担う子供たちに向けて、生命科学への興味関心を高めるための新たな社会活動「ヤクルト宇宙プロジェクト"YAKULT SPACE DISCOVERY"」を推進していくことを発表した。
宇宙飛行士は、地上とは異なる微小重力環境や宇宙船の閉鎖空間によるストレス、宇宙空間を飛び交う宇宙放射線など、身体に様々な影響を受けているため、腸内環境の変化やこれに伴う腸内細菌バランスの乱れ、免疫力の低下が生じる可能性が考えられている。
こうした可能性を鑑み、同社では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、ISSの日本実験棟「きぼう」の利用促進を目的に設立した「きぼう利用フォーラム」に参加し、「腸内環境改善研究会」を編成。同研究会にて、地球上で実証されている乳酸菌摂取による腸内環境の改善や、免疫力の回復・維持について、宇宙での検証を目指すとしている。
また、この研究活動への着手を機に、世界最大級のドキュメンタリーチャンネル 「ディスカバリーチャンネル」がJAXAと共催している親子向け宇宙教育イベント「ディスカバリーキッズ科学実験館 ~コズミックカレッジ~」に協賛し、将来の宇宙時代を担う子供たちに向けて、ヒトと腸内細菌の共生関係や乳酸菌の働き、宇宙への取り組みなどをわかりやすく伝え、生命科学への興味関心を高めることを目指して、健全な成長を支援していくとしている。