宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月16日、都内で「古川宇宙飛行士 国際宇宙ステーション(ISS) 長期滞在ミッション報告会 及び よくわかる「きぼう」での実験成果シンポジウム ~健康・医療に向けて~」を開催、宇宙開発担当大臣の古川元久氏が挨拶を行い、日本の国家としての宇宙分野の重要性を語った。

古川元久 宇宙開発担当大臣

日本の宇宙技術は、ISSの日本実験棟「きぼう」や宇宙ステーション補給機「こうのとり(HTV)」などが高い評価を得ているほか、小惑星探査機「はやぶさ」や陸域観測衛星「だいち」などが世界的な活躍をしてきたが、その一方で、宇宙空間に大量のデブリが発生しており、そのごみ問題の解決が国際的な課題となってきているのは既報の通り。この問題を議論する国際的な機関として、国際連合(国連)に宇宙空間平和利用委員会(コーパス)があり、2012年にその議長としてJAXA出身の堀川康氏が着任することが決定しており、政府としてもこれを全力でサポートしていくとした。

また、宇宙は挑戦としての対象でもあり、宇宙開発に関する大きな目標を持ったり、多くの子供たちが宇宙飛行士になるという夢を持つことが、日本の若い世代が希望を持ち、夢に向かって挑戦するということにもつながり、ひいてはそれが国家全体の活力につながるということで、「日本人による有人火星探査」を大きな目標として立てるべきで、そのために一歩一歩着実に技術開発を進めていくことに加え、国際協力を深めることで、世界と一緒に日本が作ったロケットで、世界の宇宙飛行士と一緒に日本人宇宙飛行士が惑星探査に飛び立つ日をめざし、その第一歩として内閣府に「宇宙政策委員会」や「宇宙戦略室」を設置し、宇宙政策の司令塔として次世代に夢を与えられる宇宙政策の企画立案、実行を行うことで、日本の再生へとつなげることを誓った。