Analog Devices(ADI)は、同社のアイソレーションインタフェース「iCoupler」向け開発環境「ezLINX」を発表した。

同環境の評価ボードは、デジタルアイソレーション通信規格に対応した8つの物理層(USB、RS-422、RS-485、RS-232、CAN、SPI、I2C、およびLVDS)を同時に評価することが可能で、拡張ポートにより、カスタマ側で用意した追加ボードを用いた評価も可能だ。

「iCoupler」向け開発環境「ezLINX」の概要

各物理層の処理用チップとして同社のDSP「Blackfin ADSP-BF548」を搭載。フラッシュメモリにOSとして「μClinux」を搭載しており、入手後、すぐにカスタマの実環境に近い構成で利用することが可能だ。

また、PCと接続して、同社Webサイトから回路図やパーツリスト、各種ソース、ガーバーデータなどを入手することも可能で、カスタマ側が製品としてカスタマイズして活用することも可能となっている。

なお、同製品はすでに量産出荷を開始しており、米国での販売価格は149.00ドルとなっている。

ezLINXの外観(左)と利用例(右)。基板中央がBlackfin、その左と下側についているのが各インタフェースチップで、LVDS以外はこのボードだけで評価が可能(LVDSもループバックすれば可能だが、基本的な利用は外部ボードと接続して評価することを想定しているとのこと)