Maxim Integrated Productsは5月7日、WCDMA/CDMA2000用高集積フェムトセルトランシーバ「MAX2550/2551/2552/2553」の4品種を発表した。

スマートフォンの普及により、消費されるデータ量が増大し、データ伝送も増加しているため、より多くの基地局セルサイトが信号を送受信する必要がある。これに対し、各キャリアはマクロセル基地局の設置数を増やしているが、既存の大規模マクロセルは、高額な設置および保守コストを必要する他、スペースの制約や都市の条例といった別の課題にも直面している。

このような中、最近はフェムトセルが急成長している。各キャリアは、家庭やオフィスに設置して屋内基地局の役割を果たしながら、住居全体の携帯電話の音声とデータを処理するフェムトセルトランシーバへの移行も進めている。

同製品群は、WCDMA(バンド1~6/8~10)およびCDMA2000(バンドクラス0/1/10)用フェムトセルトランシーバで、MAX-PHYデジタルインタフェースを備えており、通常は外付けのデータコンバータのために必要となる追加のコストやスペースが不要となる他、外付け部品数の削減、運用および保守コストの低減、モジュールおよびスタンドアロン型フェムトセルアプリケーション用の無線設計の小型化に寄与するという。

なお、パッケージは4品種とも7mm角のTQFN。動作温度範囲は-40℃~+85℃となっている。

WCDMA/CDMA2000用高集積フェムトセルトランシーバ