F5ネットワークスジャパンは4月27日、同社のブレード搭載型シャーシのアプリケーションデリバリコントローラ(ADC)であるVIPRIONの新たなラインナップとして、4480シャーシと4300ブレードを発表。5月下旬より販売を開始する。価格は、4480シャーシが595万円~(税別)、4300ブレードが2,210万円(税別)。

「VIPRION」

今回発表されたブレードとシャーシは、サービスプロバイダや大企業におけるトラフィックの爆発的な増加やサービス拡張の要求に迅速かつ柔軟に対応するため、業界最高水準のパフォーマンスと必要に応じてオンデマンドに増強できる柔軟な拡張性を備えた製品。

320Gbps(レイヤー4)、160GB(レイヤー7)のスループット、80Gbpsのハードウェア圧縮、80Gbps SSLスループット(バルク暗号化)のアクセラレーションといったADC性能を装備。また、ADCとして初めて40GbEポートを搭載する。

F5のクラスタ・マルチプロセシング(CMP)テクノロジーを通じて、処理能力をリニアに拡張可能で、さらにVIPRION上の設定が追加されたブレードにも引き継がれるため、コンフィグの再設定が不要。

さらに、モジュラー型ADCの特長を活かし、アプリケーション配信やサービスのインフラを統合することで、ネットワーク運用の簡素化、コスト削減、効率的なインフラ拡張が可能になる。データセンターファイアウォールやアクセス制御などの強化により、セキュリティの向上にも貢献する。