アドビ システムズは、フォトグラファーの蜷川実花とモデル・アーティストのきゃりーぱみゅぱみゅによる電子書籍アプリプロジェクトにおいて、同社の電子出版ソリューション「Adobe Digital Publishing Suite」が採用されたことを発表した。

左からアドビ システムズ クレイグ ティーゲル代表取締役社長、蜷川実花、きゃりーぱみゅぱみゅ、アドビ システムズ バイスプレジデントのマーラ・シャーマ

同プロジェクトは蜷川実花ときゃりーぱみゅぱみゅが「東京」という街を独自の視点で撮影・編集したもので、新感覚の東京体験型アプリケーションになるという。この電子書籍はiTunes App Storeを通じて販売される予定で、発売時期は今夏。価格は未定とされている。

蜷川実花が東京タワーで撮影したきゃりーぱみゅぱみゅ。ペナントやミニチュアなど、お土産物を衣装に組み込んだポップな作品だ

蜷川は「デジタルで撮影することは多いですが、最終形態がデジタルの物をリリースするのは初めて。私の写真は紙よりもモニターで映えるので、とても楽しみです。まずは形を作ってから、どんどんアップデートするような形のものになればと思います」とプロジェクトへの意欲を見せていた。

また、きゃりーぱみゅぱみゅとのコラボレーションについては「海外の方や日本のみんなに「今の東京」を説明するのにぴったりなポップなアイコン」と絶賛、きゃりーぱみゅぱみゅも「蜷川さんの写真が大好きで、見ていると吸い込まれそう。一緒にお仕事できるのがすごく幸せ」とコメントした。

きゃりーぱみゅぱみゅ

蜷川実花

本プロジェクトでは、まず海外からも注目を集めるファッションタウンである原宿を舞台に、建物やショップ、オシャレな女のコたちまで、“蜷川実花的東京”を撮り下ろす。これらの映像は、マップデータと連動した「蜷川〈TOKYO〉MAP」(仮)として、観光ガイドにもなる地図アプリ機能を搭載、かつ同時期には両者によるもうひとつのプロジェクトである、写真集も出版される予定。

電子書籍版「蜷川〈TOKYO〉MAP(仮)」は海外の読者がガイドマップとして利用することも想定しており、コンテンツの多言語化に対応する計画もある。蜷川によれば「英語版と中国語版を作ってみたい」とのこと。

プロジェクトに関してはさらなる新企画が進行中とのことで、今後詳細が決まり次第発表されるとのこと。蜷川も「今回の物だけで終わらず、秋葉原とか渋谷とか浅草とか東京全体を紹介できたら」と語っていたので、長期的プロジェクトになることを期待したい。

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