Texas Instruments(TI)は4月20日、 リアルタイムJPEG 2000 HDソリューションをマルチコアDSP「TMS320C6678」に実装したと発表した。

今回、実装されたのはAdvantechのハーフレングスPCI Expressビデオカード「DSPC-8681E」で、TIのマルチコアDSP「TMS320C6678」を4個使用したリアルタイム処理JPEG 2000コーデックを搭載、2K/4Kの解像度のビデオ・エンコード/デコード処理を54Wの低消費電力で行うことが可能だ。

「TMS320C6678」は完全にソフトウェアに基づき動作することから、複数のコーデックおよびパラメータ群をDSP上で切れ目なく切換えでき、この柔軟性によって、放送およびデジタル・シネマ関連機器メーカーは、迅速かつ簡単に各種のアプリケーションを設計でき、開発コストを50%削減できると同社では説明する。

またリアルタイムJPEG 2000コーデック以外に多数のビデオ・コーデック群を含んでおり、それらは同社Webサイト上で公開される予定。その中には、H.264/H.263/MPEG-4/MPEG-2/JPEG/VC1/Soren Sparkのエンコーダ群およびデコーダ群が含まれている。また、AVC IntraおよびH.265なども順次サポートされる予定。

なお、JPEG 2000 HDコーデックは、6月からTIのWebサイトから無償でダウンロード可能となる予定。