STMicroelectronicsは4月4日、 HD地上/ケーブルIP/衛星放送用セット・トップ・ボックス(STB)向けSoCファミリを発表した。

同ファミリはエントリおよび中位機種向けで、接続型TVサービス(IPTV、情報チャネル、OTT(Over The Top)ビデオ、ゲーム、キャッチ・アップTV、ソーシャル・ネットワークなど)をサポートするHDザッパー、PVR(Personal Video Recorder)、IP(Internet Protocol)クライアント、デュアルHDボックスなどに加え、3D-TVにも対応する。さらに、HD放送/マルチメディア・コーデック、ハイブリッド/IP規格、最新のセキュリティ/コンテンツ保護規格、主要プロバイダの重要なミドルウェア・スタックを全範囲にわたってサポート。新製品の全てに、最新世代の省電力型Ethernet(Energy Efficient Ethernet)や、高速復帰機能付きの0.5Wスタンバイ・モードなどが搭載されいる。

互換性においては、「STi7105」とのコード互換性があり、既存ソフトウェアを短時間で移植でき、ユーザーは最小限の開発コストで製品プラットフォームのアップグレードが可能。また、2種類のデコーダICと、デコーダとそれぞれに対応するデモジュレータ(ケーブルTV、衛星放送、地上放送)を組み合わせたパッケージとピン互換性があるため、設計の柔軟性、機器の製造コストが低減できる。

なお、パッケージは27mm角のBGA。現在、主要顧客向けにサンプルを出荷中となっている。

STのエントリおよび中位機種STB向けSoCファミリ