Spansionは、NVIDIAが自動車インフォテインメント、デジタル計器クラスタ、ADAS(Advanced Driver Assistance System:先進運転支援システム)用に提供するプロセッサ「Tegra」に同社のNOR型フラッシュメモリ「Spansion GL」が使用されることを発表した。
現在の自動車おける計器およびインフォテインメント技術は複雑になっており、対話型でグラフィック中心型のディスプレイを特徴としている。NVIDIAの車載向けSoCであるTegraの3D機能とレンダリング能力がSpansionのフラッシュメモリと結合することで、滑らかかつリアルで、カスタマイズ可能なデジタル計器クラスタを実現できるという。
Spansion GLパラレルNOR型フラッシュメモリは、高速データアクセスによって対話性、ブートタイム、ユーザー・エクスペリエンスを向上し、乗員の安全性を高め、充実したドライビング体験を実現することが可能で、競合他社のパラレルNOR型フラッシュソリューションと比較して、ページモードの読み取り速度が45%高速であり、デジタル計器クラスタにおいてボタンを押すと同時に起動する最高速のブートタイムを実現することができるとSpansionでは説明している。
なお、同フラッシュメモリは最大2Gビットの容量をサポートしており、Tegraと組み合わせることで多言語サポートと高解像度ユーザー・インタフェースグラフィックに必要となる高品質のメモリとプロセッサを組み合わせたソリューションが提供されることとなる。