Alteraは3月6日(米国時間)、28nmプロセス採用ハイエンドFPGA「Stratix V」の量産品の出荷開始を発表した。同社では、2011年4月に28nmプロセス採用ハイエンドFPGAのエンジニアリング?サンプル出荷を開始し、その後、1年以内で量産出荷を実現した。

Stratix V FPGAファミリは、TSMCの28HPプロセスを使用しており、競合ソリューションより1スピードグレード優れた性能を備えている。豊富なロジック・リソースを持つE、トランシーバ内蔵タイプのGXとGS、そして最大28Gbpsで動作するトランシーバを内蔵するGTのバージョン構成で提供されている。また、可変精度DSPブロック、高性能浮動小数点DSP機能に加え、PCI Express(PCIe) Gen3 ×8ハードIPブロックと28Gbpsトランシーバを搭載している。

これらにより、さまざまな市場においてASICやASSPを置き換え、競合FPGA製品に対して高い競争力を有した製品となっている。

現在、8種類のStratix V FPGAファミリ製品が量産出荷中で、最新の「Quartus II 11.1」開発ソフトウェアで設計がサポートされている。

その他の28nmプロセス採用FPGAについては、低消費電力・低コストFPGA「Cyclone V」ならびに「Cyclone V SoC」、ミッドレンジFPGA「Arria V」ならびに「Arria V SoC」がある。28nm Arria V FPGAのエンジニアリングサンプルは現在出荷中で、28nm Cyclone V FPGAのエンジニアリングサンプルは、3月より出荷開始予定。