日本コカ・コーラは、同社の炭酸飲料「コカ・コーラ ゼロ」初となるWeb限定ムービーを公開した。本レポートでは、六本木ヒルズにて行われた撮影現場の様子を紹介していこう。

ストーリー
都心に突如、高さ3メートル超の巨大な氷柱が出現。中にはコカ・コーラ ゼロの缶が入っており「Take Free!」のメッセージが書かれている。しかし氷壁を崩さなければコカ・コーラ ゼロは手に入らない……。集まった人々が、四苦八苦しながら様々な方法で氷を壊すために挑んでいく。果たして彼らはコカ・コーラ ゼロを手に入れる事ができるのか……?

テーマは「非日常のワイルドな体験」

今回のWeb限定ムービーは、高さ3メートル、重さ3トン超という氷柱を壊す「非日常」で「ワイルド」な挑戦を通し、コカ・コーラ ゼロのキャンペーンコピーである"WILD HEALTH"に象徴されるブランド価値とその世界観を伝えることを目的としたもの。

計150本のコカ・コーラ ゼロを氷柱に収めていく

撮影当日、寒波に覆われ気温5℃を下回った東京・六本木。午前7時より撮影現場の六本木ヒルズアリーナでは幾度も試作を重ねながら作られた氷柱の設営が開始された。今回使用した氷は、店内が全て氷で出来たバーとして話題となった「ICEBAR TOKYO」(2009年で営業終了)などを手掛けた氷の専門業者の特注品。氷のなかに入れた缶がはっきり見えるよう、低温で長時間かけて冷やし、表面を丁寧に磨き上げて作ったとのこと。

今回の撮影スタッフ総数はエキストラ約30名、撮影スタッフ約20名、氷設置チーム約20名の総勢約70名。エキストラには有名ブロガーも数名参加しており、ブログやTwitterでのバイラル効果を期待している。

これまで安室奈美恵や中田英寿などのタレントを起用したクールなテレビCMの印象が強かった同製品。「今回はもっと商品を身近に感じてもらう為に、消費者が主役の映像を作りたかった」と同社の担当者は話す。また、初のWebムービーを製作した意図については「今は身近な誰かと話題や経験を共有し、つながることに時代の関心がシフトしている。Webムービーでユーザー同士のつながりによって共有され、拡散していけば、時代にマッチした仕掛け作りができると考えた」とコメントした。

Webムービーの概要

氷の自販機?!と近寄るも、コカ・コーラ ゼロを取り出す方法が分からず悪戦苦闘するサラリーマン

実は氷を壊すためのヒントがこの箱の中に隠されているのだが…。厳重に鍵がかけられている

氷の中に鍵が埋め込まれていることに気が付く

鍵を取り出そうとモップでつつく清掃員

カフェ店員の女性もガスバーナーで氷を壊そうと試みる

ついにボックスの鍵を手に入れた! 歓声が上がる

ボックスの鍵を開けるとそこには……

なお、撮影の合間にはブロガーや取材陣が氷割りにチャレンジできるミニイベントも行われた。筆者が体験した様子を漫画で紹介しているので、是非そちらも読んでみてほしい。