STMicroelectronicsは、車載用ICの業界標準規格(AEC-Q100)に準拠した市場初のデジタル出力3軸ジャイロ・センサ「A3G4250D」を発表した。

同製品は、インダッシュ型ナビ、テレマティクス、および料金収受システムを含む広範な車載アプリケーションにおいて測位精度と安定性の向上を図るとともに、最大10,000gの衝撃に耐え、電磁干渉に対しても堅牢性を確保したジャイロ・センサ。3つの直交軸(垂直軸、前後軸、左右軸)のすべてのモーション検知をシングル・センシング構造で測定する独自のジャイロ・センサ設計コンセプトにより、GPS信号を受信できない屋内や高層ビル群などにおいて、動き・移動距離・高度をモニタすることで衛星信号の不足を補う「推測航法機能」や観測されたユーザ位置をデジタル地図上の道路網と整合させる「マップ・マッチング機能」などの向上が可能。

また、最大± 250dpsまでの角速度測定、2種類の出力ラインと4段階の出力データ速度、温度センサ内蔵(動作温度範囲: -40~+85℃)などの特徴を備えている。

なお、同製品はすでにサンプル提供中で、2012年第2四半期の量産開始が予定されている。

測位精度と安定性の向上を図ることが可能なSTのデジタル出力3軸ジャイロ・センサ「A3G4250D」