Integrated Device Technology(IDT)は、マルチモード2G/3G/4G無線基地局の送受信機向けに、同社独自のFlatNoise技術を採用したデュアル中間周波数(IF)可変利得アンプ(VGA)「F1240/41」を発表した。

2製品ともに同社独自のFlatNoise技術を備えたデュアル・チャネルのデジタル制御IF VGAで、同技術を活用することで、31dBの利得制御範囲で、上位13dBの領域に対する雑音指数の低下を実質的に除去することが可能だ。これにより、システムのデータ変換器のSNR要求を軽減することができるため、信号品質を改善することができ、よりコスト効率が高くてより低い分解能のデータ変換器を使うことができ、14ビットのデータ変換器から12ビットのデータ変換器に同等のシステムSNRでダウングレードすることができるようになるという。

また、低い歪み(OIP3=+49dBm)を特徴としており、より高いフロントエンド利得が可能で、受信機感度を改善によるQoSの強化が可能。最大利得は20dB(標準値)で10MHz~500MHzの周波数範囲で動作しつつも、1チャネル当たり80mAでの動作を実現している。さらに、利得ステップ誤差も0.04dBを実現しており、システムのSNR特性の改善ができるほか、パラレルまたはシリアルの通信インタフェースを6ビット(0.5dB:F1240)または5ビット(1.0dB:F1241)の分解能での制御を提供している。

なお、2製品ともに5mm×5mmの32端子QFNを採用し、すでに特定カスタマ向けにサンプルを出荷している。