米Microchip Technologyは、同社の16bit MCUであるPIC24のうち、XLP(eXtreme Low Power) Technologyに対応したPIC24Fシリーズに、新たに「GA3ファミリ」を追加した。

同ファミリはActive Powerが150μA/MHzと低く抑えられているほか、新たに設けられたLow-power sleep modeではRAMの内容を保持した状態での消費電流を330nAに抑えている点が特徴とされる。

またVBATと呼ばれるBattery Backup pinが新たに追加されており、こちら経由の場合はオンチップのRTCカレンダーの内容も保持される。このVBAT経由でバックアップを行う場合の消費電流も400nAに過ぎない。これにより、電池駆動アプリケーションでのバッテリ寿命を長く取ることが可能となっていると同社は説明する。

同ファミリの最初の製品である「PIC24FJ128GA310」は、480segmentのLCDコントローラと、mTouch容量式タッチセンサや超音波容量センサなどに応用できるCTMU(Charge Time Measurement Unit)、12bitのA/Dコンバータや6chのDMAコントローラなどを内蔵している。

GA3ファミリのパッケージイメージとPIC24FJ128GA310のブロック図

また同社はExplorer 16 Development Board向けに「PIC24FJ128GA310 Plug-In Module」を25ドルで提供を開始したほか、480segmentのLCDを搭載した「LCD Explorer Development Board」も125.00ドルで提供を開始している。

「PIC24FJ128GA3 General Plug-In Module」(左)と「LCD Explorer Development Board」(右)

なお、すでにPIC24F GA3ファミリのサンプル出荷と量産は開始されている。64KB Flashを内蔵するPIC24FJ64GA306と128KB Flashを内蔵するPIC24FJ128GA306は64pinのQFP/TQFPパッケージで提供される。また80pinのTQFPパッケージで提供されるPIC24FJ64GA308/PIC24FJ128GA308、100pin TQFP/121ball BGAパッケージのPIC24FJ64GA310/PIC24FJ128GA310も用意されている。このPIC24F GA3ファミリの量産価格は1.99ドル未満とされる。