パナソニック、Samsung Electronics、SanDisk、ソニー、東芝の5社は12月20日、SDカードなどのフラッシュメモリーカードやさまざまなストレージデバイス用の新しいコンテンツ保護技術の普及について原則協力していくことで合意したことを発表。併せて「次世代 セキュア メモリーイニシアティブ(仮称)」を設立し、同イニシアチブの下で5社が、タブレットやスマートフォンのような先進的な消費者向け応用機器で利用されているSDカードと組み込みメモリのためのHD画質(高精細)対応セキュリティ技術のライセンスおよびその普及活動のための準備を開始することも発表した。
今回5社が協力していくコンテンツ保護ソリューションは、HD画質コンテンツを保護することが可能なもので、フラッシュメモリのID技術と公開鍵基盤に基づいたコピー防止システムを含めた、高次元のコンテンツセキュリティの実現を目指すもの。
また、同技術の活用によりHDネットワークダウンロード、HD放送コンテンツの持ち出し、Blu-Ray DiscからのHDデジタルコピー/マネージドコピーのようなさまざまな HD画質コンテンツの応用展開が可能になり、これらの応用展開により、ユーザーはAndroidベースのスマートフォンやタブレット、あるいはテレビとBlu-Rayプレーヤなどの機器で、 HD画質コンテンツを楽しむことができるようになるという。
なお、5社は、2012年の早い時期に、新しいセキュアメモリ技術のライセンスを開始することを可能にするため、協力していく予定としており、種々のフラッシュメモリ製品と組み込みフラッシュメモリソリューションに同技術が採用され、2012年中の市場導入をされることを期待するとコメントしている。