Texas Instruments(TI)は、同社の低消費電力16ビットマイコン「MSP430」に、より高性能で、より多くの機能を備えた「MSP430F563x」および「MSP430F663x」の2ファミリを追加したと発表した。
2ファミリは、256KBのフラッシュメモリおよび18KBのRAMを内蔵しているほか、ディスプレイ機能や各種のアナログ・ペリフェラル群を内蔵しており、従来製品と比べ、高い精度とコネクティビティを実現することが可能だ。また、メモリ容量が増えたことで、複数のUSB APIを使用できるようになったことから、同社の「USB Developer's Package」に含まれる無償ソフトウェアと組み合わせて、より多くのコネクティビティ・オプションなどを実現することが可能となっている。
さらに、12ビットA/DコンバータおよびD/Aコンバータをはじめとする高性能アナログ・ペリフェラル群を内蔵していることから、高分解能のセンサ計測を提供することができる。加えて、スタンバイ電力は1.8μA、ウェークアップタイムは3μsと、高速起動が可能なため、効率の良い電力管理ができるようになっている。
なお、2ファミリともにすでに量産出荷を開始しており、各デバイスの10,000個受注時の単価は2ドル~5ドルに設定されている(参考価格)。