Broadcomは、車載用半導体向け規格とニーズを満たすことが可能なイーサネット車載ポートフォリオを発表した。これにより従来比で接続コストは最大80%、ケーブル重量を30%低減しながら100Mbps以上の高帯域通信を実現できるようになると同社では説明している。

同ポートフォリオは、物理層トランシーバ(PHY)を内蔵し高度に統合されたスイッチ製品3種類と、スタンドアロン型の物理層トランシーバ(PHY)ソリューション2種類の、計5種類で構成されており、各製品は、車載EMCや車内温度基準などを満たすように設計され、現在AEC-Q100認定を申請している最中だという。

具体的な製品ポートフォリオの概要は以下の通り。

  • BCM89500:BroadR-Reach統合PHY4種搭載、7ポート、レイヤ2スイッチ
  • CM89501:BroadR-Reach統合PHY5種搭載、7ポート、レイヤ2スイッチ
  • BCM89200:BroadR-Reach統合PHY2種搭載、4ポート、レイヤ2スイッチ
  • BCM89610:シングルポート10/100/1000 BASE-T PHY
  • BCM89810:シングルポート100Mbps BroadR-Reach PHY

なお、BCM89610以外の4製品はすべてOPENアライアンス規格に準拠している。5製品ともにすでにサンプル出荷を開始しており、量産出荷は2012年後半を予定している。