Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは、同社のXシリーズ シグナル・アナライザ用として「Agilent N9083A Multi-Standard Radio(MSR)測定アプリケーション」を発表した。

同MSR測定アプリケーションは、3GPP Release 9規格のTR 37シリーズで定義されたRF要求に基づいて、1ボタンで測定を行うソフトウェア。基地局および基地局用部品の製造部門に適している。すでに、初期導入プログラムとして提供中。

バンドカテゴリ1およびバンドカテゴリ2のFDD MSRシナリオを測定することが可能で、これにより、GSM/EDGE/EDGE Evolution、W-CDMA/HSPA/HSPA+、LTE-FDD信号のどの組み合わせでも送信試験を行うことができるという。

また、EVM(変調精度)、周波数エラー、スペクトラム・エミッション・マスク、隣接チャネル漏洩電力などに対応しており、これによりTS 37.141規格のテスト設定定義を元にしたプリセット・セレクションと予め定義されたテスト・リミット、およびキャリア割り当てアルゴリズムにより、測定パラメータを手動で設定する必要がなくなるほか、測定プロセスの容易化も可能ださらに、柔軟なアプリケーションとなっているため、必要な場合にはユーザがテスト・パラメータを変更することも可能となっている。

なお、今回発表したN9083Aをはじめ、Xシリーズの測定アプリケーションでは、トランスポータブル・ライセンスを提供しており、他のXシリーズ アナライザに移し替えて使うことが可能となっている。

3GPP Release 9規格のTR 37シリーズで定義されたRF要求に基づいて、1ボタンで測定を行うソフトウェア「N9083A」