Integrated Device Technology(IDT)は、携帯機器のシステム・レベルの省電力化とバッテリ寿命の延長を可能にするPSR(Panel Self Refresh)技術を備えたEmbedded DisplayPort(eDP)1.3に完全準拠したタイミング・コントローラ(TCON)を開発したことを発表した。
同製品は、PSR対応グラフィックス・プロセッサを備えたシステムの画面に静止画像が表示される場合に、電力を節約することが可能だ。ディスプレイ・データを連続的に受け取って処理する、従来のTCONと異なり、同社のPSR技術では静止画像を識別し、統合フレーム・バッファ中のTCONのローカルにそれを記憶することが可能となっている。その後、ローカル・フレーム・バッファからシームレスに画像を表示するため、eDPの主リンクやほとんどのGPU機能をパワーダウン状態にでき、その結果、省電力を実現することが可能になると同社では説明している。
なお、同社では同製品に関して、現在は特定カスタマ向けに提供しているとしている。