Silicon LabsのデータモデルIC「Si24xx ISOmodem」ファミリの活用イメージ

Silicon Laboratories(Silicon Labs)は、セキュリティやホーム・オートメーション・システム、スマート需給計器、STB、POS端末のほか、公衆交換電話網(PSTN)に接続する多くのエレクトロニクス・システムの音声およびM2M通信に対応するデータモデルIC「Si24xx ISOmodem」ファミリの次世代製品を発表した。

同ファミリの音声機能セットは、従来のデータ・モデム・ソリューションより高い性能と音声忠実性を備えており、同社の音声コーデック「Si3000」と組み合わせることで、ハンドセット、スピーカフォン(全二重または半二重)、音声メニューおよび留守番電話システムをサポートすることが可能だ。

また、ITU-Tの「V-dot」データ通信、圧縮、そして誤り訂正プロトコルに加えて、セキュリティやPOSアプリケーションで使われる特別なプロトコルをサポートするほか、標準的なDTMF(デュアルトーンマルチ周波数)の生成と検出、ユーザプログラマブル・トーン検出と生成が可能となっている。

3.3V 電源から動作し、通常動作(オンフック、アイドル状態)での消費は56mWであり、スリープおよびWOR(Wake-On-Ring)モードでは、電力消費をそれぞれ0.3mWと15mWに低減しており、これによりシステムを、ほとんど電力を消費せずに電話回線に発生した事象に応答する「常時オン」状態のように動作させることが可能だと同社では説明している。

なお、同ファミリは5mm×7mmのQFN パッケージで量産を開始しており、1万個時の単価は、最大データレート、システムサイド・パッケージ・タイプ、温度範囲によって異なるものの6.44ドルから11.43ドルまでとなっている。