日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は8月3日、同社のRFベクトル信号アナライザ(VSA)「NI PXIe-5665」の14GHzバージョンを発表した。価格は700万円(税別)からとしている。

同製品は、新型の「NI PXIe-5605」ダウンコンバータと、「NI PXIe-5653」ローカルオシレータシンセサイザ、「NI PXIe-5622」(150MSpsのIFデジタイザ)を組み合わせて構成されており、周波数範囲20Hz~14GHz、最大50 MHzの解析帯域幅におけるスペクトルおよび広帯域ベクトル信号解析に対応する。

3次インタセプトポイントに加え、±0.10dBの絶対振幅確度、256-QAM変調信号に対して0.33%の変調精度を実現するほか-129dBc/Hzの低い位相ノイズ(10kHzオフセット、800MHz時)、-165dBm/Hzの平均ノイズレベルを備えている。

また、同社は併せて、同社の制御・監視システム「NI CompactRIO」としてマルチコア対応システム「NI cRIO-908x」と、102.87mm×96.52mm未満の従来デバイスの中でも最小サイズのNIシングルボードRIOデバイス「NI sbRIO-9605/06」の販売を開始したことも発表した。

これらは、同社の再構成可能I/O(RIO)プラットフォームに追加された製品で、「NI cRIO-908x」は、最大でIntel Core i7デュアルコアプロセッサ、およびXilinx Spartan-6 FPGAを搭載することが可能であり、CompactRIOで一般的に選択されるリアルタイムOSに加え、監視/制御アプリケーション用にWindows Embedded Standard 7(WES7)を選択することも可能となっている。

なお、価格は、デュアルコアIntel Celeronプロセッサ(1.06GHz動作)を搭載した「NI cRIO-9081」が91万2000円(税別)、デュアルコアIntel Core i7プロセッサ(1.33GHz動作)を搭載した「NI cRIO-9082」が108万円(税別)となっている。

日本NIのRFベクトル信号アナライザ(VSA)「NI PXIe-5665」

制御・監視システム「NI CompactRIO」のマルチコア対応製品「NI cRIO-908x」