トヨタマーケティングジャパンは6月21日、「TOYOTA SOCIAL APP AWARD」の受賞作品を発表した。発表されたのは、グランプリ3作品、GOLD認定8作品の合計11作品。これらは今後、実際のソーシャルアプリケーションとして提供できるかどうかを検討した後、3~5カ月の開発作業を進めていく。

TOYOTA SOCIAL APP AWARDは、クルマをテーマにしたソーシャルアプリケーションのアイデアを競うアウォード。条件は、クルマの楽しさ・面白さが伝わるもので、単体で正常に動くアプリケーション企画とされている。2月3日より応募受付を開始し、5月13日の締め切りまでに1255件の応募があった。

選考においては、クルマへの関心・気づきに関する表現力、新規性、独自性、楽しさ/面白さ、実現可能性を評価。クルマを乗る人の関心を高めるものと、クルマに乗らない人の関心を高めるものの2種類があったが、双方を平等に審査したという。

グランプリに輝いた3作品は以下のとおり。なお、受賞作品は、これから開発に着手し、実際にリリースする予定であるため、アプリケーションの詳細は明かされていない。

アプリケーション名 作者 評価ポイント
Thumb Tripping 田中氏 ソーシャルネットワーク型ヒッチハイクという新しいドライブ行動を誘発する提案。閉ざされたクルマ空間がソーシャル空間にみごとに転換している
パワーロード 嶋野氏、馬場氏、大津氏、小柳氏 クルマに乗る行為を"ハッピー"に転換する新しいサービスの提案。移動行為を幸せ行為に変える、マジックのようなサービス
ふりっく☆ドライブ 塩谷氏、月森氏、本間氏(以上、電通)、井上氏、森氏、池宮氏(以上、デジタルタイムワープ) ふりっく(弾く)をキーワードにした、ソーシャルメディア上のドライブライフシミュレーター。ドライブの敷居を下げるという王道を徹底的に掘り下げている

また、GOLD認定に選定された8作品は以下のスライドのとおり。

GOLD認定に選定された8作品

グランプリ受賞者には、トロフィーのほか、賞金100万円が贈られた。

授賞式の模様。左から、「Thumb Tripping」、「パワーロード」、「ふりっく☆ドライブ」

トヨタでは今回の取り組みについて、「ソーシャルネットワークは社会を変えていく可能性がある」としたうえで、「環境の変化に対応するための第一歩」と説明。「アイデアやコストも含めて、どのような可能性があるのかを調べ、次のステップにつなげたいというねらいがあった」と目的を語った。