Open Embedded Software Foundation(OESF)は、OEM/ODMベンダのニーズに応えることを目的に「Test & Certification Center」を開設することを決定した。
現在、OESFの主催するTest & Certificationワーキンググループ内の各企業がテスト認証のガイドラインをまとめており、2011年6月中にはガイドラインを一般に公開する予定で、これにより各テスト、試験ベンダはこのガイドラインに沿ってAndroid端末を試験することが可能となる。
Androidを搭載しているスマートフォンに関しては「Google CTS」というツールがGoogleからオープンソースで提供されており、今回のOESFガイドラインはこれを補完するものとなる予定。この拡張されたツール(Enhanced CTS)を用いることで、機器のCompatibility Testとパフォーマンステストを行うことが可能となる。
また、同発表に先立ちOESFのワーキンググループ内で活動する台湾・工業技術研究院はPower Management Performanceテストを発表しており、現在OESF Test & Certification Framework(Compatibility Test、Performance Evaluation/Optimization、およびPowe Consumptionを含む)との統合について最終的な討議が進められている。
さらに、台湾の工業技術研究院、資訊工業策進会と国立交通大学は、組み込み系システム全般のパフォーマンステストを行うEmbedded Bench Marking Lab(EBL)を5月19日にキックオフしており、台湾のOEM/ODMベンダに向けたサービスを開始する予定としており、OESFではEBLと協業してAndroid分野でのテスト事業を担うことを計画している。
なお、OESFでは現在、Test & Certification Centerでの実ビジネスを受けることができる企業を内外で募集しているという。