セイコーエプソンは5月25日、同社取締役会において2011年7月1日を効力発生日(予定)として、100%子会社であるエプソントヨコムの水晶デバイス事業(水晶デバイス製品の販売および一部の製造に関連する事業を除く)を吸収分割により承継することを決議したことを発表した。

エプソンは、2010年10月にマイクロデバイス事業本部を新設し、水晶デバイスと半導体技術の一体化や組織運営の効率化により、未来社会になくてはならないマイクロデバイスを提供できる強い事業体質の構築に取り組んできた。こうした状況の下、カスタマにとっての価値創出を実現するための事業基盤の確立を目指して、マイクロデバイス事業における機能強化や意思決定の迅速化を図るために今回の措置を決定したとしている。

なお、分割方式はエプソントヨコムを吸収分割会社とし、エプソンを吸収分割継承会社とするもので、これによりエプソントヨコムの水晶デバイス製品に関連する事業(ただし、水晶デバイス製品の販売に関連する事業、宮崎事業所および福島事業所における水晶デバイス製品の製造に関連する事業ならびに人工水晶製造に関連する事業を除く)を承継することとなる。