Texas Instruments(TI)は、SPICEエンジンに基づいたアナログ設計およびシミュレーション・プログラム「TINA-TI」の最新版「TINA-TI Version9.1」を発表した。

同バージョンの無償ソフトウェア・プログラムは、従来のバージョン7.0と比較してマルチコア・プロセッサのサポートと最適化されたSPICEエンジンにより、平均5倍の高速シミュレーションを提供することが可能となった。

また、500種類を超す同社製品モデルと130種類を超す同社の新しい電源モデルを含んだ幅広い分野のアプリケーションのリファレンス回路を提供しており、いち早い製品の市場投入を可能としている。

さらに、SPICEの標準的なDC解析、過渡解析およびAC解析のすべてをサポートし、仮想的なオシロスコープやパターンジェネレータなどを使用して、入力波形を作ったり、出力波形を確認する事も可能だという。

なお、同バージョンは、同社のAnalog eLabデザイン・センターから無償でダウンロードすることが可能となっている。