アットマークテクノは5月10日、PC/104拡張バス搭載のARM9組み込みCPUボード「Armadillo-460」を開発、同日より開発に必要なケーブル類などを同梱した「Armadillo-460ベーシックモデル開発セット(型番:A4601-D00Z)」の先行予約を取扱代理店各社にて開始したことを発表した。
Armadillo-460は、Freescale SemiconductorのARM9ベースのプロセッサ「i.MX257(動作周波数400MHz)」を搭載した同社組み込みプラットフォーム「Armadillo-400シリーズ」の最上位機種に位置付けられるボード。
従来機種である「Armadillo-440/420」との間で拡張インタフェースや動作するソフトウェアなどが共通化されており、開発資産を流用することが可能だ。
また新たに従来のArmadillo-400シリーズにはなかった拡張バスを搭載。同拡張バスは、市販のPC/104拡張ボードを接続して、モーター制御やA/Dコンバータなどに手対応することが可能となる「PC/104拡張バス互換モード」と、CPUバスに直接信号接続し、高速アクセスが可能な「ダイレクトCPUバスモード」の2つのモードに対応、柔軟な機能拡張が可能となっている。
さらに、タッチパネル液晶インタフェースを搭載しているほか、Linuxをプリインストール。AndroidやWindows Embeddedにも対応することが可能となっている。
動作時の消費電力は1.2Wで、スリープモードも搭載さいているため、スマートメーターなどの産業用組込機器などでの適用も可能となっている。
なお、同ベーシックモデル開発セットは、2011年7月13日に発売される予定で、価格は4万4100円を予定している。取り扱い代理店は以下の4社(敬称略)。
- 梅澤無線電機(窓口:仙台営業所 橋野)
- コアスタッフ(窓口:本社営業部 河原田)
- スズデン(窓口:エンベデッドソリューション東京営業所 中川)
- 東京エレクトロンデバイス(窓口:Comm & CE1部 小口)