Cypress Semiconductorは4月11日(米国時間)、同社初のUSB 3.0コントローラ「EZ-USB FX3」として「CYUSB3014」を発表した。すでに121-ball 10mm×10mm BGAパッケージの工業用温度グレード品としてサンプリング出荷を開始しており、量産開始は2011年9月を見込んでいる。

CypressのUSB 3.0コントローラ「EZ-USB FX3」

同製品は、汎用プログラマブルインタフェース(GPIF II)を備えたフレキシブルな周辺装置コントローラであり、5GbpsのUSB 3.0データパイプライン、完全にコンフィギュレーション可能なARM9プロセッサコアを装備している。バスアーキテクチャはUSB 3.0の4倍のスピードで動作するよう設計されており、大量のデータを高速で転送することが可能だ。例えば、画像処理アプリケーションにおいて高解像度ビデオストリーミングを実現し、周辺装置側で圧縮する必要がなくなると同社では説明している。

EZ-USB FX3のブロック図

また、USB 2.0品と比べて電源管理が20%向上しており、バッテリの充電時間を半分にすることが可能となっている。

EZ-USB FX3の概要