米Microchip Technologyは、同社の8bit MCU「PCI18F"K80"」シリーズの新製品を発表した。

同製品はCAN I/Fを内蔵し、1.8V~5.5Vの動作電圧をサポート。同社のXLP(eXtreme Low Power)テクノロジを採用し、スリープ状態の消費電流は20nA未満を実現している。

またオンチップで12bit A/Dコンバータ(ADC)のほか、容量式タッチセンサ「mTouch」を内蔵しており、様々な車載向け(車体制御モジュール、照明制御、ドア/シート/ステアリング/ウィンドウ制御、HVAC制御など)や産業向け(セキュリティシステムやエレベータ/エスカレータ制御)、及び医療機器(血糖値計や患者監視デバイス)などに適しているとする。

また同社は併せて、2種類のPIC18 Explorer Board向けPIMs(Plug-In Modules)をPIC18F K80シリーズ用に発表した。1つは44pinの「PIC18F26K80」、もう1つは64pinの「PIC18F66K80」を搭載したもので、どちらも価格は25ドルである。

「PIC18F26K80」と「PIC18F66K80」

さらにCAN I/Fの開発あるいは評価を行なうためには、同社のCAN/LIN PICtail(Plus)のドータボードを、このPIC18 ExplorerもしくはExploler 16開発ボードと組み合わせる必要がある。

「PIC18F66K80」を搭載したPIMなども提供

今回発表されたK80シリーズのPIC18F45K80、PIC18F46K80、PIC18F65K80及びPIC18F66K80の4製品は、44pinもしくは64pinのTQFPもしくはQFNパッケージで提供される。さらにPIC18F45K80及びPIC18F46K80については40pinのPDIPパッケージが、PIC18F25K80及びPIC18F26K80については28pinのQFN/SOIC/SPDIP/SSOPパッケージが、それぞれ用意される。

K80シリーズの価格は1万個あたりで1.84ドルからとなっており、サンプル出荷は既に開始されている。