Texas Instruments(TI)は、現行のアナログ回路向けに、実現可能なクリーンな正負電源レールを提供する、2種類のパワー・マネージメント開発キット「TPS54060」および「TPS7A30/49」を発表した。いずれのキットもすでに提供を開始しており、TPS54060は単価25ドル(参考価格)、TPS7A30は同20ドル(参考価格)としている。

パワー・マネージメント開発キット「TPS54060」「TPS7A30/49」

これら開発キットは、スイッチングノイズを除去することで、データ・コンバータ、オペアンプ、クロックそのほかのシグナル・チェーン向けデバイスの性能を向上することが可能なもので、設計者はシステムの電源性能を向上できることから、例えば同社のSWIFTTM 60VスイッチャIC「TPS54060」を反転型の降圧および昇圧回路形式で使うことで、高精度で高いトラッキング性能を備えた、18Vまでの正負両極性の電源を実現することが可能となる。

また、TPS54060の正負電圧出力に、「TPS7A30」(負極性)および「TPS7A49」(正極性)の低ノイズ、高PSRR(電源リップル除去比)の各LDOを接続することで、さらにクリーンな正負電源レールを実現することが可能となる。