Cypress Semiconductorは、同社タッチスクリーンコントローラ「TrueTouch」向けにACノイズが存在する環境でも正常動作を可能とする「Charger Armor」機能を発表した。

ACノイズが存在する環境でもタッチ操作の正常動作を可能とする「Charger Armor」機能のイメージ

同機能は、TrueTouchの「CY8CTMA3XX」ファミリに搭載されるもの。低価格の充電器の場合、ノイズ抑制コンポーネントを備えていない場合があり、1Hz~1MHzの周波数スペクトルにわたって数十V(Peak to Peak)を発生させる場合がある。これらの電圧ノイズは、タッチ操作中にタッチパネルに直接入り込み、タッチ性能に影響を及ぼすことがあるため、多くの携帯電話メーカの協力により、充電器のノイズスペクトルを規制する規格「EN 62684」および「EN301489」が作成された経緯がある。

従来のTrueTouchテクノロジのみでもこうした規格で規定されている水準にノイズを抑制することは可能だが、同社ではCharger Armorを使用することで、これらの規格を超えた高い充電器ノイズ耐性を実現し、さらに低価格な充電器を使用してもモバイルデバイスの動作を可能にすることを目指したという。

なお、Charger Armor機能はすでに提供が開始されており、同社では同機能搭載システムを2011年上期に導入することを勧めていくとしている。