東京 池袋のサンシャインシティコンベンションセンターTOKYOにて、印刷出版業界向けのイベント「PAGE 2011」が開催された。PAGE 2011の「デジタルワークフロー・ソリューションZONE」では、アドビ システムズの「Illustrator」や「InDesign」用プラグインが多数出品されていた。

自由に加工・編集できる「Illustrator」用地図データ「Simplicity.ai」

会社案内やパンフレットを作る際に必ず必要になる地図データを提供している

北海道地図のブースでは、ユーザーが自由に加工・編集できる地図データ「Simplicity.ai」と「東京都23区.ai」が展示されていた。この地図データは「ai」ファイルフォーマットなので、「Illustrator」で簡単に編集が可能だ。本製品は日本全国をカバーしており、スケールは「1:25000~1:200000」で4段階用意されている。東京23区に限っては、さらに大きな「1:10000」も用意されている。担当者によると、「東京23区は需要が高いので、1:10000という大きな地図を用意しました。今後、他のエリアも作っていく予定です」とのこと。価格はスケールにより異なり、要問合せとのこと。

「InDesign」用自動レイアウト作成プラグイン「DBPublisher/i」

掲載商品数の多い通販カタログや中古車情報誌などを素早くレイアウトできる「InDesign」(CS3以降対応)用プラグイン「DBPublisher/i」。事前にデータベースを用意しておくと、そのデータを元にレイアウトを自動作成してくれる。データベースのフィールド数や項目はユーザーが自由に設定可能。興味深いのは、データベース内のURLを自動的にQRコードに変換して、レイアウト内にQRコードの画像を埋め込んでくれる機能。若者向けの雑誌を作る際に、とても役立つ機能だ。

また、データベースとレイアウトは相互リンクされているため、校正の手間も大幅に減る。価格はプロフェッショナル版が63万円となっている。

スーパーのチラシ(左)や中古車情報誌(右)などの制作に活用可能

このように、似たブロックが複数入っているページを自動生成してくれる

複雑な数式を美しくレイアウトできる「数式αプラグイン」

エステンナイン京都は、DTPで複雑な数式をレイアウトできる「InDesign」(CS3以降対応)用プラグイン「数式αプラグイン」を展示。製品の特徴は、対話形式で数式を組める優れた操作性。「数式入力パレット」を開くと、マウスクリックと簡単な数値入力だけで数式を組み立てることが出来る。また、テキストスタイルや段落スタイルも適用できるため、複数ページにわたるデザインの統一や一括編集も簡単に行なえる。価格は30万円。

数学の論文や問題集を作成するときに重宝するプラグイン