ARMとBoradcomは、ARMが提供するCPUコア「ARM Cortex」シリーズの中で最小の「Cortex-M0」から、高性能コア「Cortex-A15 MPCore」に至る、すべてのARMプロセッサコアをBroadcomが利用できる大規模な長期ライセンス契約を締結したと発表した。
同契約によりBroadcomは、現行および将来のARMプロセッサを各製品ラインに使用することができるようになり、モバイル・アプリケーションやネットワーキング・アプリケーション向けのCortex-A15 MPCoreや高性能リアルタイム・アプリケーション向け「Cortex-R5 MPCore」、「Cortex-R7 MPCore」のほか、セキュリティ・アプリケーション向けに専用のセキュリティ機能をハード化したプロセッサコア「SecurCore SC000」も含まれる。
なお、Boradcomの社長兼CEOであるScott McGregor氏は、同契約に対し、「ARMの幅広いコア製品群は、Bluetoothヘッドセットからタブレット向けのハイエンド・アプリケーション・プロセッサまで幅広いアプリケーションを対象に、コストに最適化した高性能ソリューションを設計するというBroadcomの戦略を強化するものであり、今回の契約は、これまでの両社のパートナーシップによる成功を多くの新しい成長市場に拡大するものと期待している」とコメントしている。