Analog Devices(ADI)は、ワイヤレス・モバイル機器向けに、小型かつ低消費電力、および高い電源ノイズ除去比を特長とする、4種類のロー・ドロップアウト・レギュレータ(LDO)「ADP16x」シリーズとして、「ADP160」、「ADP161」、「ADP162」、および「ADP163」の4製品を発表した。4製品ともにすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価はいずれも0.34ドルとなっている。

ロー・ドロップアウト・レギュレータ(LDO)「ADP16x」シリーズのパッケージイメージ

4製品ともに、無負荷時の消費電流が560nA(typ)で、全負荷時の消費電流も42μAを実現していることから、ポータブル機器のバッテリ寿命を延長させることが可能だ。また、競合LDO製品比で2倍以上のPSRR(電源ノイズ除去比)となる60Hzで70dBを実現している。

最高150mAの出力電流を提供し、2.2Vから5.5Vの電源で動作。ADP160とADP162は固定出力電圧、ADP161とADP163は抵抗分割による可変出力電圧レギュレータで、すべてTSOT(薄型スモール・アウトライン・トランジスタ)パッケージで提供されるが、ADP160とADP162はWLCSPでの提供も可能となっている。

また、ADP160とADP161は、出力容量放電スイッチ(ディスチャージ機能)を内蔵しており、デバイスがオフになった時には、出力負荷コンデンサを0Vに放電して、マイクロコントローラが既知の状態からリスタートすることを保証する。