英CSRは、英ARMとARMの提供する「ARM Cortex-A5 MPCore」および「ARM Cortex-A9マルチコアプロセッサ」に関する大規模なライセンス契約を締結したことを発表した。
Cortex-A5およびCortex-A9は、完全にコヒーレントなコアを4個まで搭載し、それぞれを独立して構成することが可能なため、複数のタスクを並列実行することが可能だ。また、すでに出回っているSMP対応オペレーティング・システム(OS)のいずれかを利用して、シングル・コア・プロセッサと同様のプログラムが可能となっている。
ARMのMPCoreテクノロジーを活用することで、開発者は、消費電力を削減しつつ、現在の高性能組込機器の性能を向上させることが可能となる。加えて、Cortex-Aシリーズは、アダプティブ・ゲーティング、動的電圧周波数スケーリング、各コアを独立してスタンバイ、スリープ、パワーオフ・モードにする電力管理機能など、各種の電力管理機能を備えており、プロセッサとメモリの動的および静的なエネルギー消費量を抑えることが可能。
なおCSRは、同契約を通して、ARMプロセッサポートフォリオを拡張し、カーナビゲーション、インフォテイメント、ポータブルナビ(PND)市場および新興の次世代コンスーマ機器向け位置情報機器市場や社債システム向け、特にBRICsなど急成長中のマーケットを対象とした位置情報認識SoCについて、高い性能を提供することで、対応していく計画としている。