Analog Devices(ADI)は、バッテリ駆動携帯機器の長寿命化と高効率化を実現する電源電圧変動除去性能を持つ、2種類の低静止電流LDO(ロー・ドロップアウト・リニア・レギュレータ)「ADP124」「ADP125」を発表した。いずれもすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価は0.42ドルとしている。

2製品は、PSRR(電源電圧変動除去比)が100kHzで60dBを実現。これにより、1.8V出力で35μVrmsの低ノイズを達成している。

また、入力電圧範囲は2.3Vから5.5V、出力電流が最高500mA、最低出力電圧0.8Vまで、210μAの静止電流と500mA負荷で130mVのドロップアウト電圧を特長としており、携帯機器の消費電力を広い入力電圧範囲で改善することが可能だ。

ADP124は1.75Vから3.3Vまでの31個の固定出力電圧オプションで提供され、一方のADP125は、抵抗分割により、0.8Vから5.0Vの間で出力電圧を調節可能。2製品ともに、高性能でかつボード面積に制約のあるアプリケーションの要求に応えるために、小型1μFセラミック入力と出力コンデンサとを組み合わせることで、安定動作を実現している。

ADP124およびADP125は、ほとんどのLDOで除去比が低下してしまう1kHz以上の領域で、高いPSRR性能を提供している