ゼットエムピー(ZMP)は1月14日、次世代モビリティや電気自動車(EV)の研究開発を開始することができる3タイプのプラットフォーム「RoboCar MEV」を開発したことを発表した。すでに受注を開始しており、価格は288万円(税別)からとしている。
RoboCar MEVはセンサや制御器、モータをシステムインテグレーションしたロボットカー・プラットフォームで、環境、安全、インフラ、情報・通信などの領域における新技術やアプリケーションの開発に対応することを目的に開発された。すでに出来上がった状態から使い始めることができるため、効率的な研究開発が可能となっている。
また、同社が2009年より展開してる実車の1/10サイズのカーロボティクス・プラットフォーム「RoboCar 1/10」を用いた屋内での検証の後、RoboCar MEVでさらなる実験を行うことで、より効率的かつスムーズな研究開発が可能となると同社では説明している。
3つのタイプは、ドライブバイワイヤを搭載し、速度制御と、回生ブレーキによる減速制御が可能、かつ車輪に設置した車速センサにより1~2cm単位の分解能で計測が可能な「Type A」(288万円)、Type Aにステアバイワイヤを搭載し、操舵制御が可能となった「Type B」(488万円)、そしてType Bにブレーキバイワイヤの搭載のほか、ステレオカメラ「RoboVision」や慣性センサ「IMU-Z」を搭載した「Type C」(688万円~)に分けられている。
さらに、オプションとしてType A、Bでもセンサ(IMU-Zなど)が取り付けられるようになっていることに加え、2人乗りへと変更することも可能となっている。