Infineon Technologiesと風力発電設備の研究開発と製造を行っている中国・新疆金風科技(Goldwind)は、風力タービンの製造に必要となる中核部品に関するライセンス契約を締結したことを発表した。

同契約に基づき、GoldwindはMWグレードの風力タービンのコンバータで使用されるInfineonのIGBTスタックの生産許可を取得する一方、Infineonは、IGBTスタックをGoldwindに供給することとなり、パワー半導体であるIGBTを使用することで、ジェネレータからの可変周波数出力を当該地域のグリッドに適切な固定周波数へと効率的に変換することができるようになる。

また、Infineonは北京に応用エンジニアリング・センターを間もなく開設する計画であることも明らかにした。大容量化とグリッドの親和性の向上に向けて風力タービンが進化する中、フルパワーのコンバータは、Goldwindが製造するものなどPMDD(永久磁石直接駆動)の風力タービンの中でも重要な要素の1つとなっており、Goldwindとしても従来IGBTスタックを採用してきた1.5MWの風力タービンに加え、すでに量産中の2.5MWや3.0MWのユニットにも拡大するほか、現在開発を進め2012年半ばにプロトタイプの提供を予定している6MWオフショアモデルにも現地での立ち上げ後に拡大する計画としている。