Analog Devices(ADI)は、2Vから20Vの入力電源向けの高集積ホットスワップ・コントローラ/パワーモニタ「ADM1275」を発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、1000個受注時の単価は4.49ドルとなっている。

同製品は、従来ソリューションが、20mVの挿入損失で±5.1%の電流センス精度しか提供しないのに比べ、20mVの挿入損失で、電流センス精度±0.7%のパワーモニタリング精度を提供することが可能。これにより、入力パワーを正確に測定できるようになるため、より高精度にシステムをコントロールすることで消費電力を低減することが可能となる。

また、回路の短絡に対する応答時間は300ns未満で、起動時の突入電流を制限し、過電流の事象が発生した場合は、従来よりも高速なシャットダウンが可能となり、システムの信頼性を向上させることが可能となる。加えて、バックプレーン電圧の過電圧と低電圧モニタリングが、バックプレーン電圧が仕様内にあるときにのみ、回路基板が動作することを保証する。

さらに、PMBusインタフェースを介した通信により、集積12ビットA/Dコンバータ(ADC)経由の電流と電圧値のリードバック(読出)機能を備えている。