CG制作現場の変化

ILMのコンセプトモデルの制作は、昔は紙や木材で行われていたが、今では3DCG作成ソフト「modo」を用いているとイェーガー氏。ストーリーボードの作成、プリビジュアライゼーションの作業にも使え、カメラアングルなどを自在に操れることから完成イメージの共有化に大きく役立っているそうだ。イェーガー氏は「modoによって描くイメージを監督に具体的に示せるようになりました」と語り、さらに操作が非常に簡単で、コンピューターに明るくないアーティストにとってもイメージを具現化するツールとしてmodoが最適であることを強調した。

時代の変遷に従い、アナログからデジタルへと用いるツールは変化していった。しかし、共通して言えることは監督のアイディアや世界観をどれだけのリアリティや、説得力をもって具現化するか、迅速に対応できるかが求められるのは今も昔も変わらない、ということが分かった。

紙や木材で作られたコンセプトモデル