Actelは同社の耐放射線性FPGA「RTAX-DSP」が、防衛産業および航空宇宙業界の標準規格「MIL-STD-883クラスB規格」の認定を取得したことを発表した。これにより、宇宙ペイロード向けの高速信号処理アプリケーションにおける同社のサポート範囲が広がることとなる。

RTAX-DSPは、航空宇宙向けFPGAとして用いられている「RTAX-S」と同等の信頼性を設計者に提供しながら、放射線により誘発されるシングル・イベント・トランジェントへの耐性を向上させる機能拡張を加えたもの。宇宙での放射線への耐性を備えた高信頼性プログラミング技術を採用しているため、一般的なASICやSRAMベースのFPGAに代わる機能を設計者に提供することが可能だ。

RTAX-DSPのブロック図

RTAX-DSPは、宇宙ベースのアプリケーション向けに、「RTAX4000D」と「RTAX2000D」の2種類のサイズを用意。2製品は、最大400万の等価システム・ゲートの集積度と840のユーザーI/Oで、1秒当たり最大150億回の積和演算を提供し、最大でQMLクラスVと同等のプロセッシング・フローを備えた352ピンCQFPおよび1272ピンCCGAの各パッケージで提供される。また、両デバイスともに、特定のRTAX-Sとピン互換性があり、同じIPをサポートしている。