米YouTubeは7月7日(現地時間)、モバイル向けYouTube「YouTube Mobile」のWebサイトを刷新した。パソコンでのYouTubeの利用と同等の快適な利用体験をモバイルユーザーに提供できるように、スマートフォン/多機能携帯向けに動作、機能、ユーザーインターフェイスを改善した。

YouTube Mobileを利用するにはモバイルデバイスのWebブラウザでm.youtube.comにアクセスする。新版の強化点は以下の通りだ。

  • 高速化。

  • タッチスクリーンを備えたモバイルデバイス向けにユーザーインターフェイスを改善。ボタンやメニューアイコンなどが大きなデザインになった。

  • 検索候補の表示、新規プレイリスト作成オプション、like/unlike投票など、YouTube.comのサービスにユーザーが期待する機能を網羅。

AppleのiPhoneシリーズに標準アプリとしてYouTubeアプリが搭載されているように、モバイルデバイスでのYouTube機能には、これまでWebアプリではなくネイティブアプリが選択されてきた。機能や操作性、パフォーマンスなどあらゆる面で、PCで利用するYouTube.comに近づけられるためだ。だがモバイルブラウザのHTML5サポートの進展によって、ネイティブアプリ版とWebアプリ版の差が縮まってきた。YouTubeは新しいYouTube Mobileサイトを「YouTubeのフル体験を携帯電話に」とアピールし、また「なかなかアップデートされないネイティブアプリと異なり、モバイルサイトにはYouTube.comの改善がすぐに反映される」と指摘している。

iPhone/ iPod touchのSafariでYouTube Mobileにアクセスすると、YouTubeの標準アプリがあるにもかかわらず、Webアプリ版をホームスクリーンに追加するように促される

ボタンやメニューアイコンなどユーザーインターフェイスの各エレメントがタッチインターフェイス・デバイス向けに改善された

メイン画面右上のタイル型のアイコンをタップして、画面切り替えや設定などにアクセスする

YouTube Mobileの提供が始まったのは2007年。スマートフォン/多機能携帯の普及と共に再生数が増加し続け、現在は1日の再生数が1億回を超えている。これはYouTubeがGoogleに統合された2006年当時のYouTube.comの1日の再生数に相当するそうだ。