Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは、デジタル・コミュニケーション・アナライザ(DCA)製品群を拡充するサンプリング・オシロスコープ「Agilent 86100D Infiniium DCA-X」を発表した。すでに受注は開始しており2010年7月下旬からの出荷を予定している。価格は参考価格ながら、本体が252万6677円(税別)からで、オプションのディエンベディング解析機能が52万927円となっている。
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サンプリング・オシロスコープ「Agilent 86100D Infiniium DCA-X」 |
同オシロスコープは、高速デジタル関連の半導体や機器の研究開発および設計部門向けをターゲットとしており、内蔵ディエンベディングに対応するなど、次世代の測定ニーズを先取りしたプラットフォームとなっている。また、従来のDCA用のモジュールはすべてそのまま使うことができるほか、プログラミングコマンドは86100Cと完全互換を実現している。
さらに、将来的には新たなモジュールを提供することで、最大16チャネルまで対応できるよう拡張していく予定で、チャネル数が増えることで、電気と光、どちらの開発においてもパラレルの設計を効率的に行うことができるようになるほか、製造部門ではスループットを高めることが可能となると同社では説明している。
DCAはモジュール型のプラットフォームを採用しており、光測定、電気測定、TDR/TDT測定、Sパラメータ測定用の構成をとることが可能で、これにより、50Mbpsから、40Gbpsを超える信号においても、設計中の半導体や機器の真の実力を知ることができるようになる。
