富士通セミコンダクター(FSL)は、フラッシュメモリを内蔵する8ビットマイクロコントローラー(マイコン)「F2MC-8FX」ファミリに、ブラシレスDCモーター制御機能を搭載した48ピン「MB95390Hシリーズ」の6製品を加えたことを発表した。2010年6月下旬よりサンプル出荷を予定しておりサンプル価格は400円。同9月からの量産出荷を計画しており、2010年度で200万個の販売を目指す。

ブラシレスDCモーター制御機能を搭載した8ビットマイコン「MB95390Hシリーズ」

同シリーズは、アジアおよび国内市場における調理家電やOA機器、パーソナルケア製品などのブラシレスDCモーター制御を必要とする機器向けに需要に対応するもの。

メモリサイズを最大60KBまで用意されており、最大12チャネルのA/Dコンバータ(ADC)を搭載しており、多数のセンサ入力の取り込みと、大容量の処理プログラム搭載を可能としている。

また、基板実装後トリミングなしで、±2%の発振精度特性を保証するCR発振回路や低電圧検出回路、ウォッチドッグタイマ回路を搭載しており、外付け部品の発振器やリセットICなどの部品を削減し、システム全体の低コスト化を実現することが可能だ。

さらに、マイコンの1ピンのみを使用した1線式オンチップデバッガを採用。これによりカスタマはデバッグで占有される端子数を最少にして製品開発を行なうことが可能となる。